「なんか、この文章は印象に残るな」
そう感じる言葉には、実は共通する「型」がある。
強い言葉は、コピーライターのセンスだけで生まれるものではない。
今回は『伝え方が9割』で紹介されている、読者の目を止め、記憶に残る「パワーワード」の作り方5つを、ブログや日常で使える例とともに紹介する。
「文章がなんか弱い……」と感じている人は、ぜひ試してみてほしい。
①サプライズ法:「!」を足すだけでも言葉は変わる

最初は、言葉に感情を乗せる方法だ。
例えば、
「京都へ行こう」
だけなら、普通の文章である。
しかし、
「そうだ!京都へ行こう」
になると、急に温度が上がる。
「京都に行きたい」という事実だけでなく、
「そうだ、京都行こう!」
という気持ちまで伝わってくる。
たった「そうだ!」が追加されただけなのに、かなり違う。
ほかにも、
「それいけ!アンパンマン」
「あっ、小林製薬」
「お〜いお茶」
など、身近なところでも使われている。
文章を書くときも、
「実は!」
「そうだ!」
「あっ!」
など、感情が伝わる言葉を少し加えるだけで印象は変わる。
ただし、ブログの文章すべてに「実は!」を付けると、
「この人、毎回何かを発見してるな」
となる。
使いどころは大切だ。
②ギャップ法:「Aではない。Bだ」で強くする

2つ目は、あえて反対の言葉を先に出す方法。
例えば、
「事件は現場で起きています」
だけなら、普通のセリフだ。
ところが、
「事件は会議室で起きてるんじゃない!現場で起きてんだ!」
となると、一気に印象が強くなる。
先に「会議室」という反対側を見せることで、
「現場で起きている」
という本当に伝えたい言葉が強調されるからだ。
ブログでも、
「節約は我慢ではない」
のように、一般的なイメージをひっくり返すことで読者の興味を引ける。
人間は「Aです」と言われるより、
「Aではない。実はBだ」
と言われたほうが、
「え?どういうこと?」
と気になる。
記事の冒頭で読者を振り向かせたいときに便利な技術である。
③体の反応法:「すごい」ではなく「体に何が起きた?」

3つ目は、身体の反応を言葉にする方法だ。
例えば、
「最高の映画でした」
だけでは少し普通だ。
そこで、
「喉がカラカラになるくらい、最高の映画でした」
とする。
「お腹が空いた」も、
「もう何も考えられないくらいお腹が空いた」
とすれば、急に切実になる。
ポイントは、
感情そのものではなく、感情によって体に起きたことを書くこと。
旅行の記事なら、
「景色がきれいだった」
より、
「しばらく言葉が出ないくらい綺麗だった」
のほうが情景を想像しやすい。
「美味しい」を説明するより、美味しさで自分に何が起きたかを書く。
これだけで文章に臨場感が出る。
④リピート法:大事な言葉は、あえて繰り返す

4つ目は、同じ言葉を繰り返す方法。
「どんなときも どんなときも」
「女々しくて 女々しくて 女々しくて」
のように、印象的な言葉は繰り返されることが多い。
一度だけ言うより、何度も言ったほうが感情が強く伝わる。
ブログでも、
「大事なのは、買わないことです。」
を、
「買わない。買わない。だから、お金が残る。」
と変えるだけで印象が強くなる。
ちょっと暑苦しい。
でも、だからこそ記憶に残る。
もちろん、すべての文章を繰り返す必要はない。
「ここだけは覚えてほしい」
という言葉に絞って使うのがポイントだ。
⑤クライマックス法:「ここから大事です」と宣言する

最後は、重要なポイントの直前に合図を出す方法。
例えば、
「ここだけは覚えておいてください。」
「ここからが重要です。」
「今回、一番伝えたいのはここです。」
こう言われると、
「何だろう?」
と、少し身構える。
人間の集中力は、残念ながら無限ではない。
ブログを読んでいても、
「……」
「……」
「……」
となったところで、突然スマホを閉じる。
読者は悪くない。
スマホにはYouTubeもSNSもある。
だからこそ、
「ここから大事です」
と先に知らせる。
プレゼンでもブログでもYouTubeでも使える、シンプルだが便利な技術だ。
5つの「パワーワード」をまとめると
今回紹介した5つをまとめると、
①サプライズ法
→ 「!」や呼びかけで感情を乗せる。
②ギャップ法
→ 反対の言葉を先に出して、本当に伝えたいことを強調する。
③体の反応法
→ 感情ではなく、体に起きた反応まで言葉にする。
④リピート法
→ 大事な言葉をあえて繰り返す。
⑤クライマックス法
→ 「ここが重要」と宣言して読者の意識を引き戻す。
どれも、特別な才能が必要なものではない。
文章を書くときに、
「今回はどのレシピを使おう?」
と考えるだけでもいい。
強い言葉は「センス」ではなく「技術」

文章が上手い人を見ると、
「この人は言葉のセンスがあるな」
と思う。
もちろんセンスもあるだろう。
しかし、強い言葉を作る方法には、ある程度の型がある。
「普通の言葉では弱いな」
と思ったら、
「感情を足せないか?」
「反対の言葉を置けないか?」
「体の反応を入れられないか?」
「繰り返せないか?」
「ここが重要だと宣言できないか?」
と考えてみる。
それだけで、普通の文章が少しずつ変わっていく。
例えば、
「この映画は面白かった。」
という文章。
これを、
「思わず息を止めるくらい、面白かった。」
「面白い。いや、本当に面白い。」
のように変えるだけでも、印象はかなり違う。
つまり、言葉は才能だけで決まらない。
料理にレシピがあるように、言葉にもレシピがある。
あとは実際に使ってみるだけだ。
ただし、全部の文章に「!」を付けたり、同じ言葉を10回くらい繰り返したりすると、さすがに読者も疲れる。
パワーワードは、
ここぞという場面で使うからパワーワードなのだ。
次回はいよいよ最終回

ここまで、
- 思考の3手順
- YESを引き出す5つの切り口
- パワーワードを作る5つの表現技術
を紹介してきた。
最終回では、これらを実際の場面でどう使うのか。
**仕事やプライベートでそのまま使える「ビフォーアフター集」**として紹介する。
「結局、どう使えばいいの?」
という人は、次回が本番である。

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